岡崎市_愛蔵品の照明で灯す家
岡崎市に建つKさんご夫婦の「愛蔵品の照明で灯す家」をご紹介します。
奥様の大好きな吹きガラスのペンダントライトが暮らしを暖かく彩るインテリア。
愛犬と幸せに暮らすための造作も見どころです。
ナチュラルに、爽やかに
外の階段や玄関ポーチ周辺は天然木を用いた山小屋風のデザイン。
一方、白と紺のガルバリウム鋼板の外壁はシンプルに北欧風。
温度感のあるナチュラルと爽やかなシンプルを、Kさんご夫婦の心地よいバランスで組み合わせています。
階段とポーチはデッキ材で作成。
太陽や雨で色が落ち着いてくると外観の表情がかわるのも、天然素材の魅力です。
軒天の木も壁と同じものを使っています。
素材や色味を少なく抑えることで、洗練されたデザインになります。
用途に合わせた収納が魅力
玄関には用途に合わせて複数の収納を設けています。
入って右手には主に靴を置くための棚。
正面の白い壁の向こう側には、コートなど長いものを掛けられるハンガーパイプがあります。
壁の裏側も活用。
真鍮の小さなフックがついていて、ショールや帽子などを掛けられるようにしました。
棚にはLDKからの目隠しとしてロールスクリーンを設けているので、ご来客の時にはすっきりとした玄関で出迎えることが出来ます。
淡く描く造作洗面台
玄関とLDKの間にある造作洗面台には、奥様の愛蔵品であるスタジオプレパのペンダントライトを設置。
ガラスシェードの雰囲気に合うように、洗面台をデザインしていきました。
タイルやスチールの水栓、白い洗面ボウルはさらりとした雰囲気。
鏡の枠には絹のような光沢をもつスプルス材を、カウンターは明るいパイン材を合わせてナチュラルに。
シンプルとナチュラルの絶妙なバランス感が、ペンダントライトの世界観と見事に溶け合います。
上部につけた窓から入った光が白いクロスの壁を照らし、淡く繊細な場を作り上げています。
居ても眺めても、嬉しいキッチン
吹抜け窓からの光で明るく照らされたLDKにも、奥様こだわりの品が。
ダイニングテーブルの上に灯るスタジオプレパの若草色のペンダントライトに、つい視線が集まります。
リビングには化粧仕上げの梁や火打ちが見え、ナチュラル感を添えています。
天井の高さにコントラストがあることで、空間にリズムが生まれ、ダイニングキッチンの造作やインテリアが際立ちます。
点灯時と消灯時で表情が違うのは、透け感のあるガラス素材ならでは。
朝、昼、そして夜と、同じ場所で移り変わる雰囲気を感じる暮らしには、時間の流れを味わう贅沢があります。
ダイニングに居る時とキッチンに立った時でも、また違った景色が見えるLDK。
ナチュラルな木とシンプルなクロスのバランスが、イメージを固定しない豊かな「揺らぎ」をもたらしています。
まとめて、ひとつに
この家の特徴のひとつに、収納の在り方があります。
使う場所の近くに収納する鉄則は守りつつ、各所で収納をまとめているので、決して広くはない室内がすっきりと片付いて感じます。
ダイニングキッチンの背面の収納も、2つの機能をまとめた収納です。
キッチン部分には食器などを収めるカップボードの役割を。
ダイニング背面の天井までの棚は、リビング収納として使います。
デザインやモジュールを統一することで、機能が違う棚でも一体としてデザイン出来る造作家具のメリットを活かした収納です。
隅々まで細やかに
LDKの奥にあるドアを開けると、脱衣室が現れます。
脱衣室に設けた造作洗面化粧台にも、スタジオプレパの照明を合わせています。
玄関近くの手洗いとは少し趣を変えて、釉薬で仕上げたナチュラル感が強いタイルを貼りました。
ニッチや壁付けの棚など、使い勝手とインテリアどちらも楽しめる脱衣室です。
脱衣室の奥にはランドリースペース兼収納を設けました。
ランドリーの反対側はバスルーム。
天井にヘムの羽目板をあしらった明るいくつろぎの場所です。
明るく開放的な2階
2階もLDKと同様に明るく開放的です。
吹抜けがあることで、光、空気、そして空間の広がりが生まれています。
2階のトイレ前の廊下には本棚を造作。
こうすることで、ただの通路から家族が使える居場所となります。
愛犬といつも一緒
2階廊下と階段の間には小さなドア。
お留守番の時は2階で過ごすKさんご夫婦の愛犬が落ちてしまわないように設置しています。
このドアさえ閉じていれば、2階廊下を好きに歩いてもらえます。
散歩に行けない日でも、齢をとってからも、身体を動かせる場所がある、愛犬といつまでも一緒に暮らすアイデアです。
眠るとき、ご夫婦と愛犬は一緒。
そこで、寝室の隣のWICLとの間にも同様の小さいドアを設置しました。
共に心地よく暮らすためのゾーニングを考えた設計です。
たっぷりのウィークイン
WICLは2.5畳とたっぷりとりました。
寝室と2階廊下、どちらからもアクセスできる位置にあるので勝手も良し。
大きなWICLがあることで、他の部屋がすっきりと片付くのは、1階のLDK収納の考え方を踏襲しています。
愛蔵品の照明で灯す家、いかがでしたか?
レイアウトの見学会ではこのような家が完成したときに内覧していただけます。
すべての家がたった一つのデザインですので、気になる家があったら是非ご参加くださいね。