知立市_落ち着いたトーンの多国籍な家
切妻屋根の安定感あるかたちを包むのは、ダークブルーのガルバリウム。
左右対称の箱型で、すっきりと、洗練された印象になります。
正面の部分はトーンを落とした塗り壁にして、落ち着きと味わいを感じさせる外観をつくりました。
シンプルな見た目ですが、よこ一列にならぶ4つの窓が個性を引き立ててくれます。
暮らしているだけで満たされる家に。
「賃貸ぐらしが気ままで良い」と思っていたご夫婦。
しかしこどもが生まれてくらしが変わります。忙しい日々のなかで、体調を崩してしまうことも。
そこで、生活そのものを見つめなおし、何気ない毎日にも価値を置けるように、と新築を決意されました。
ご夫婦の理想を叶えるために追求したのは、部屋の中のふんいきづくりです。
濃くて深みのある木のもよう
「濃いめの色合いに」というご希望から、無垢材のフローリングはアカシアにしました。濃くて深みのある木のもようが特徴的です。
部屋の笠木やつくりつけの家具はダークウォルナットに。
建具の色もミディアムブラウンを選んで、お部屋全体のトーンにおちつきのある統一感をだしました。
また、土間収納の壁を一部深い青緑に塗装したり、手洗い場のタイルを「名古屋モザイク」の「コラベル」にして、レトロ・エスニックな風味をプラスしています。
多彩な趣味をちりばめたインテリア。
料理、ウイスキー集め、ギター、ドラム、自転車、漫画など、趣味をたくさんお持ちのご夫婦。
中でも料理は、特別な調理ツールやスパイスを集めるほどの本格派。
そこでアイランドキッチンの真上には吊り棚タイプのスパイスホルダーをつけました。
リビングの扉から出られるウッドデッキには、インド料理でおなじみのナンやタンドリーチキンをつくるための調理器具「タンドール」の置き場をつくっています。
どこにいても、本がそばにある。
その他にも、どこにいても本がそばにあるように、ダイニングのニッチや2階のフリースペースに棚を造作しました。おちついた雰囲気のおうちなので、読書もはかどりそう。
毎日の生活の中に価値を見出したい、そんな想いが、それぞれの場所にやどっています。
ちょっと他にはない仕掛けが、階段の途中の「ウイスキー部屋」です。
ウイスキーを100本以上集めている夫のYさん。直接太陽のひかりが当たらない場所を、と打ち合わせを進めて、たくさんある瓶を並べてコレクションできる、秘密基地のような空間がうまれました。
使い勝手の良いランドリー&WICL
共働きのご夫婦。
身支度や洗濯、お風呂など、まいにちの家事ができるかぎりスムーズに行えるように、水回りの間取りを工夫しています。
脱衣室を通常の約3倍に広げ、室内干しができるパイプハンガーを設置。
脱いだ服をそのまま洗濯機に入れて、洗濯が終わったら部屋を移動せずに服が干せます。
服が乾いたら同じ場所でたたみ、収納。
毎日ひつような家事の場所だからこそ、くつろぎの空間と同じくらい妥協せずにつくりこみました。
持ちものと家のデザインが共存。
キッチン家電やウイスキーコレクションに始まり、靴、イス、家具なども「これ!」という一品をお持ちでした。
新しいマイホームで生活を始めたとき、それらの品々がきちんと存在できる場所を、という想いでニッチや造作もデザイン。
また、玄関の引き戸の取っ手やトイレの床にいたるまで、色や材質を吟味しています。