景観をつくるには。
date:2021.12.24
こんにちは、共感住宅レイアウトの清水です。
いよいよ今年の終わりも見えてきましたね。
何もしないでも1年、何かをしても1年。個人的には、そんな事をよく考える時期でもあります。
日進月歩するのも自分、しないのも自分……(-ω-);
家の性能についても、同じように感じることが増えました。
住宅のトップランナー達による対談を視聴していると、省エネルギーな家を開発したり、環境への配慮を家づくり全体で考えていたり、進んでいるところは進んでいるんだな、というのが見えてきます。
先日も、日進月歩されている方々による「パッシブハウス」についての対談を視聴していたのですが、そこでふと思った事があります。
それは、「省エネな家こそ、その地域に特徴的な景観をつくるのでは?」ということ。
断熱や気密、窓、日射への対策など、技術を高めて性能を上げることで省エネな家はつくられます。
それを突き詰めることは、地域独自の家の形を創ることになるのでは、と思うのです。
世界の伝統的な家を見ると、木が安定的に育つ地域では木の家。石の方が扱いやすい地域では石の家。
暑い地域では地面を掘って部屋を造るところもあります。
パッシブハウスなど、省エネを突き詰めることは、これと近いのではないでしょうか。
例えば、日差しが少ない地域では窓を大きくとって、軒の出も控えめな家が建てたくなるでしょう。
風の強い地域は、窓の大きさなどをより入念に検討するかもしれません。
沖縄ではコンクリートの家が多いのも、台風の存在があるからですよね。
省エネ、パッシブ、と一言で言っても、全ての家が同じような外観や形になるわけではない、というのが個人的には大きな気づきでした。
(勝手に、『太陽光パネルの斜め屋根で自然素材で彩られたなんだか未来的な家』みたいなのが立ち並ぶのを想像していたので……)
同じ形の整った家がたくさん建てられ、日本全国どこへ行っても同じ町並み。
それが悪いわけではないですが、家を持つという事は、土地に住むということ。
土地や地域に愛着を持つ、ということは、「その他の所」と何かしらの違いを見出すことでもありますよね。
地域で特徴的な外観の家って、なんだか良いなぁと思います。
この景観に住みたくて!という人が集まってくる、そして街になる。
そういう明るいイメージが湧きました。
家づくりは景観をつくっていること、忘れずに行きたいです。
清水でした。