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ノリタケの歴史に脱帽

date:2025.04.14

赤煉瓦の建物が連なっている。青空。

こんにちは清水です。

先日名古屋駅へ用事があったので、散歩ついでに「ノリタケの森」へ行ってみました。

 

ノリタケの森 は名古屋駅から徒歩15分ほどの距離にあります。

周囲は背の高いビルに囲まれているのですが、敷地内は緑豊かな芝生の庭が広がります。

ビルの谷から抜け出せる、のどかで落ち着いた空間を都会の中に提供している点に、まず感銘を受けました。
真ん中に道があり、左右に芝部の広場がある。奥にはビルが見える

 

ノリタケの森では、「クラフトセンター・ノリタケミュージアム」という建物で、なんと製造ラインそのものを見学することができます。

作業されている方々を注視するのはやや気が引けましたが、ボーンチャイナの複雑な造形がどのように実現するのかの工程を見ることができ、大変興味深かったです。

特に、絵付けの工程は必見です。

釉薬が掛かった地に彩色を施す技術には、ただただ感嘆するばかりでした。

 

クラフトセンターの上の階には、ノリタケの歴史が展示されています。

「焼き物で国益を上げる」という大きな目的に向かって様々な挑戦を続けてきた歴史を知り、大きな刺激を受けました。

 

創業者の一人である大倉孫兵衛は、1893年シカゴ開催の万博を視察した際、日本製の生地や彩画がヨーロッパの物と比べて見劣りすると痛感。

欧米人に受け入れられるように、それまでの「日本らしいデザイン」から洋風画への転換を決意した孫兵衛は、猛烈に反発する職人たちを説得し、職人が持っていた技術を洋風画に取り入れるなどして、ノリタケ独自の作風を発展させていったそうです。
大きな皿。中央に多むが描かれていて、松ぼっくりが配置されている。緑と青の美しいグラデーションになっている。

 

1895年にはニューヨークに「図案部」を設け、アメリカ人の好みや流行をいち早く取り入れられるようにしました。

図案部が作成したデザイン画をもとに、日本で忠実に製品化。

更に、製品を顧客に見てもらう際の見本帳は、絵でありながら陶器の質感や絵柄の雰囲気が分かる工夫など、全ての工程で一丸となって目標を達成してきたことが伺えました。
陶器製品のカタログ。

 

大量の商品を提供し大きな収益を上げるには、多くの人手が必要です。

明確な目的を持ち、的確な采配ができる人がいれば、人が集まることで大きな成果につながる。

ノリタケの歴史から、それを感じました。

 

一戸建ての世界でも、流行の見た目や設備などが生まれては去りまた生まれ……と絶えず波があります。

エネルギー事情や経済の変化、技術の向上など、周りの環境も変わっていきます。

 

目的のため、柔軟に変わり続けることで、家づくりの会社としてお客様と共にあり続けられたらなと思います。

 

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