エコキュート置き場は断然室内がお勧め!
date:2024.12.22
皆様、エコキュート(貯湯ユニット)の置き場について考えたことはありますか?
実物を見ると、かなり存在感がありますよね。
エコキュート置き場は人目につかない家の裏手にされることが多いように思いますが、共感住宅レイアウトでは「室内置き」を推奨しています。
その理由は次の2つのメリットがあるからです。
- 省エネで電気代削減
- もしもの時に活用できる
今回は、エコキュート室内置きのメリットについて詳しくお伝えしていきます。
エコキュート室内置きのメリットとは? |
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1.そもそもエコキュートとは?
エコキュートは、「ヒートポンプユニット」と「貯湯ユニット」の2つがセットになったものです。
エアコンの室外機のようなヒートポンプユニットでは、空気中の熱を使って効率よくお湯を沸かします。
貯湯ユニットは、沸かされたお湯をためておく部分です。
上の図は、パナソニックが出しているエコキュートの商品ページを参考にしました。
三菱電機やダイキンなど、エアコンでもおなじみのメーカーがエコキュートをつくっています。
国も薦める
給湯は、家庭でのエネルギー消費の大きな割合を占めます。
そこで国は、効率の良い給湯器としてエコキュートをはじめとする高効率な給湯器導入を薦めています。
経済産業省▶給湯省エネ2024事業
エコキュートについて簡単に解説したところで、いよいよ室内置きのメリット3つを紹介していきます。
2.メリット①省エネで電気代削減
室内置きのメリット1つ目は、電気代を削減できることです。
年間で1万円程度の電気代削減ができた事例もあります。
(※電気料金や地域によって削減量は変わります)
なぜ室内置きだと電気代を削減できるのか
それはずばり、保温にかけるエネルギーが少なくて済むからです。
エコキュートの貯湯ユニットにはお湯が貯められています。
例えば冬、愛知県でも外の気温は0℃前後になることがあります。
0℃の中でお湯の温度を保つためには、ヒートポンプユニットで熱をたくさん作って水を温めなければなりません。
ですが貯湯ユニットを室内に置くと、共感住宅レイアウトの家は真冬で23℃ほどですので、外置きほど保温にエネルギーを使いません。
これが、室内置きのメリット①、省エネで電気代削減です。
3.メリット②もしもの時に使いやすい
室内置きのメリット2つ目は、もしもの時にも使いやすいことです。
もしもの時とは、災害などで水が止まってしまった時です。
エコキュートの貯湯ユニットには、非常用給水口がついています。
ここから貯湯ユニットに貯められている水を取り出すことができるのです。
貯湯ユニットの水は上水(飲むことができる水を供給する設備)からきていますので、断水時の貴重な飲料水になります。
外置きの貯湯ユニットだった場合、雨が降っていたり夜中であれば非常用給水口が使いにくいでしょう。
もしもの時に、室内にあることが安心につながっているのです。
4.室内置きのデメリットは?
メリットあればデメリットあり。
室内置きは、場所を取ってしまうのがデメリットです。
エコキュートの貯湯ユニットは、メーカーや容量によって大きさに違いはありますが、総じて大きいと感じるサイズ感です。
共感住宅レイアウトが選んでいる標準的なエコキュートのサイズは、幅60cm、奥行き68cm、高さ1.8m。
畳半畳分よりも大きいので場所を取りますし、搬入経路を確保しなければ据え付けも取り換えもままなりません。
ただ、共感住宅レイアウトでは設計力がありますので、その点はご安心ください。
存在感をなるべくなくして、将来的に取り換えるときも問題がないように、適切なエコキュート貯湯ユニット置き場を設計します。
5.室内置きで気を付けること
エコキュート貯湯ユニットは、満水時の重量が433kg(※)にもなります。
大きな地震があったとき、貯湯ユニットが揺れたり倒れたりすることで壁や人に被害があってはなりません。
そこで、共感住宅レイアウトでは必ず貯湯ユニットを金具で固定しています。
(※Panasonic HE-NS37LQ(E)Sの仕様より)
6.まとめ
以上、エコキュート貯湯ユニットの室内置きをお勧めする理由についてお伝えしました。
貯湯ユニット室内置きのメリットは、
- 省エネで電気代削減
- もしもの時に活用できる
でした。
存在感のある貯湯ユニットですが、設計の工夫でジャマにならない場所に設置することも可能です。
室内置きにするだけで電気代が削減できるので、新築の際はぜひ検討なさってください。
とはいえ、こういたことは住宅会社や工務店側があらかじめご提案すべきことだとも思います。
間取りや導線など、設計と密接に関わってきますしね。
共感住宅レイアウトでは最適なエコキュート置き場でご提案しますので、安心していただけたらと思います。
今回の内容が、皆様の家づくりのお役に立ちましたら幸いです。