標準仕様とオプションの違いは?
date:2024.10.15
注文住宅で家づくりをすると出会う「標準仕様」と「オプション」。
今回は、この2つの違いについて解説します。
簡単に言うと、標準仕様は読んで字のごとく標準の仕様のこと。
そしてオプションは、標準仕様以外の部分です。
問題は、住宅会社ごとに標準仕様やオプションが異なる事。
そこで、標準仕様やオプションの違いについて、住宅会社を比較する時におすすめの考え方をお伝えします。
共感住宅レイアウトの標準仕様についてもお伝えしますので、ぜひ最後まで目を通してくださいね。
標準仕様とオプションの違いは? |
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1.標準仕様になるもの
標準仕様は、読んで字のごとく予め決められている標準の仕様のことです。
どんなものが標準仕様になるかは、「住宅に必須」かどうかで考えると分かりやすいです。
例えば、玄関ドア、トイレ、お風呂、キッチンなどの設備は、住宅に必須ですので必ず入っています。
それぞれ設備のメーカーやグレードも「これが標準」と定められている場合が多いのではないでしょうか。
また、住宅会社の基本的な工法や構造、断熱材、外壁材、窓なども標準仕様になります。
例外はあると思いますが、何も注文が無ければこれ!という仕様はどんな住宅会社にもあって、それを「標準仕様」と考えると良いかと思います。
2.オプションとは
簡単に言うと、標準仕様以外のものは全てオプションです。
基本的にはオプションになると標準仕様の価格に追加費用が発生します。
例えば、太陽光発電を標準仕様にしていない住宅会社では、太陽光発電のための設備一式がオプションになり、その分の追加費用が発生します。
また、住宅に必須の玄関ドアでも、メーカーやデザインを住宅会社が予め決めている物以外であれば、それもオプションになる事があります。
物自体は標準ついてくるけれど、そのグレードやメーカーなどを変えるとオプションになる、という考え方です。
例えば共感住宅レイアウトの例を挙げると、YKKapのヴェナートが標準のところ、オリジナル木製ドアにするとオプションになる、などですね。
標準仕様は住宅会社がそれぞれ決めていますが、オプションも同じように会社によって異なります。
「A社とB社で標準だったけれど、C社ではオプションだった!」という事はあり得ます。
3.これはオプション?
標準仕様から変更すれば、全てオプションになるかというと、そうでもありません。
ある部分の仕様が厳格に決まっていて、それ以外のものを選ぶと全てオプションとなる……というところもあれば、A~Cのいずれかなら標準仕様に入ります、といったところもあります。
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「標準仕様」と「オプション」は |
4.できないオプションもある
残念ながら、オプションには実現できない物もあります。
実現できないオプションも、住宅会社によって異なります。
通常は、追加費用を払って設備のグレードを上げたり、標準仕様にないものを設けたりします。
ですが、様々な理由で追加費用を払ったとしてもできない場合があるのです。
例えば、施工トラブルが多いので住宅会社が採用しないようにしている場合。
取扱がなくなってしまったため入手できない場合。
プロから見て、お客様の健康や財産を侵害する恐れがある場合などです。
住宅会社ごとに理念も違えば職人さんや取引先も異なりますので、実現できないオプションも異なるのです。
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気になるオプションは |
5.減額・増額
通常、標準仕様のグレード上げたり、ないものを追加したりすると家づくりの費用は増額されます。
だからといって、ダウングレードになるからオプションでも追加費用が発生しないかと言えば、そうではありません。
買う側からすると「グレードを落とすから費用もマイナスになるでしょう?」と思いますよね。
ですがそうとは言い切れないのです。
理由は会社により様々です。
中には、標準仕様品に限りお値打ち価格で仕入れられているというその会社独自の理由もあります。
この場合、標準仕様よりグレードの低い物の方が割高になり、結局追加費用が掛かってしまうのです。
家づくりでは、設備等そのものの値段だけでなく、加工・運送・仕入れ・保管・施工・管理など様々な要素が絡み合い値段が定まっていきます。
「足すから増額」「引くから減額」ではないことを念頭に置いておきたいですね。
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グレードを落としても |
6.会社比較のポイント
ここまで、標準仕様・オプションともに、住宅会社によって設定が異なる事をお伝えしてきました。
「じゃあどうやって会社を比較すればいいの?」となりますよね。
会社比較のポイントは、「標準・オプションをいったん忘れる」「叶えたい暮らしを明確にする」です。
標準・オプションをいったん忘れる
「標準がどれで、オプションが何で……」というのは、最終的な支払い額になると見えなくなってしまいます。
標準仕様とオプションで税率が違うわけでもないですし、全て住宅ローンで支払うのであれば尚更です。
つまり、ご予算内で理想を叶えられるなら、それが標準なのかオプションなのか問題ではないのです。
叶えたい暮らしを明確にする
「標準・オプションを忘れる」と同時に、何を叶えたいのか、どんな暮らしをイメージしているのかを明確にすることが大切です。
これは、家づくりにおいて最も大切な事の1つでもあります。
そして比較する
比較ポイントは、標準仕様やオプションではありません。
「この会社好きだな」「ここのスタッフさんは話しやすいな」そういった自分の家づくりが楽しくなりそうかどうかで比較するのがお勧めです。
そして、気に入った住宅会社へ行き、ご予算と叶えたい事を伝えて、資金計画をしてもらう。
そこで「予算内で希望が叶えられそう」と分かればそのまま進めていただければと思います。
もし、希望したことが入っていない資金計画を出された場合はきちんとその旨を伝えたり、別の住宅会社へ行くのが良いでしょう。
A社は●●が標準で××がオプション、B社はどちらもオプションだけど標準の価格が抑えられそう。
C社は●●がオプションだけれど価格はA社とB社の間くらい……。
そういったところで悩むのは、もったいないです。
叶うのか、叶わないのか。
そんな目線で比較することをお勧めいたします。
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標準仕様やオプションは |
7.共感住宅レイアウトの仕様
実は、共感住宅レイアウトの標準仕様は少し特殊です。
標準仕様とは
①予め決められているもの
②住宅に必須のもの
とお伝えしました。
ですが、共感住宅レイアウトでは、お施主様独自のご要望でも標準仕様に入ることがあります。
また、一般的には住宅に必須とされていない物も、標準仕様になっています。
具体的な事例をご紹介しましょう。
まずはお施主様独自のご要望を標準仕様に入れた場合です。
下の写真にあるのはウォークスルーのパントリーです。
通常、ご要望がなければパントリーは設けませんし、希望があっても出入り口が1つのパントリーになります。
ですが、お施主様のその他のご希望も兼ね合わせ、このようなウォークスルーパントリーを設けました。
もう1つ、一般的には必須とされていない標準仕様の例をお伝えします。
下の写真の家は、リビングなどの上部が吹抜けになっています。
世の中には吹抜けが無い家も多いと思いますが、共感住宅レイアウトでは吹抜けが標準仕様です。
なぜこのような独特の標準仕様になっているのでしょうか。
それは、見た目と暮らし心地、そして長く続く住まい手の健康を考えて、家全体をデザインするのが共感住宅レイアウトの家づくりだからです。
お施主様ごとに好みも違えば生活スタイルも違います。
それぞれに合った家をつくるには、標準仕様に大きな幅を持たせ、時には独自の仕様も標準仕様として追加費用無しで実現することが必須だと考えています。
また、「標準仕様とオプション」という考え方だと、どうしても金額が気になってしまいます。
「これ以上増やしたら増額だろう」
「これとこれを無くしたら減額できる!」
そんなふうに時間や労力を使ってしまうと、将来についてあれこれ思いめぐらせたり、幸せな想像をする楽しい時間が少なくなります。
せっかく一生に一度かもしれない家づくりなのに、それでは勿体ないと思いませんか?
楽しんでいたら、素晴らしいものが手に入った。
これが、私達共感住宅レイアウトが提供できる家づくりです。
ですから、少々特殊な標準仕様になっているのです。
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共感住宅レイアウトは |
※標準仕様ですべてが叶えられるという意味ではございません。
※お客様のご予算やご希望に合わせて標準仕様とオプションを設定しております。
8.まとめ
標準仕様とオプションの違いは、
- 【標準仕様】予め決められている標準の仕様
- 【オプション】標準仕様以外
です。
気を付けたいのは、
- ・どちらも住宅会社ごとに異なる
- ・実現できないオプションもある
ということ。
住宅会社を比較する際は、
- ・標準仕様・オプションを忘れる
- ・叶えたい暮らしを明確にする
がおすすめです。
叶えたい事が叶う住宅会社なのかが重要です。
共感住宅レイアウトでは、お施主様のご希望を最大限に叶えつつ、見た目の世界観をつくったり、健康に暮せる家にできるよう、特殊な標準仕様になっています。
➡共感住宅レイアウトの性能標準仕様はこちら
標準仕様やオプションについて気になるときは、家づくりをする住宅会社へしっかりと確認してみてくださいね。