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性能評価制度と未来の家づくり

date:2024.01.14

こんにちは、PRデザイナーの清水です。

 

2024年4月から、建築物の省エネ性能表示制度が始まります。
省エネ性能表示制度の概要

制度の目的は「誰もが省エネ性能で建物を選べるようにする」こと。

これはとても大きな動きですね。

 

今まで、例えばアパートを選ぶとき、間取りや広さ、職場からの距離、設備などで選んでいたかと思いますが、

そこに「省エネ性能」が含まれるようにするよ!と国が方向を示したのです。

 

ちなみに、対象となるのは2024年4月以降に確認申請を行う建物の販売や賃貸。

そしてそれらの事業者が、省エネ性能ラベルの表示の努力義務を負います。

 

「努力義務なのかぁ」と思いますが、省エネ性能ラベルが表示されている物件が増えれば増えるほど、

表示がない家が買われたり借りられたりしづらくなるはず。

また、一般的には省エネ性能は高い方が住む人にとって良いでしょうから、

省エネになるように設計される建物も増えていく……という流れになれば良いなぁと思います。
木と塗り壁の家

 

そして、新しくて省エネな賃貸で暮らした若いご家族が、「さあ家を建てるぞ!」となったとき、

「今の暮らしと同等以上の性能が当然」と思って新築を検討する。

結果、対象外である注文住宅の性能も、じわじわっと上がっていく。

そんな未来が見えるような、見えないような。

でも、そうなると良いですよね。

 

省エネで快適に暮らせるようになると、きちんと冷暖房が出来るのでストレスが減ったり、

いつも元気に仕事や学校へ通えて、しっかりお給料がもらえたり勉強できます。

医療費も抑えられるので、家計にとても優しいですよね。
伊香賀 俊治ほか『健康維持がもたらす間接的便益(NEB)を考慮した住宅断熱の投資評価』

 

更に、性能の良い家は家にとってもメリットがあります。

省エネ性能ラベルで優秀な家が全てそうだとは言い切れませんが、

断熱気密、換気の性能が良いと家の耐久性も上がります。

耐久性が落ちない家なら、リフォームして暮らすこともできると思いませんか?

そうなると、空き家問題の解消に少し近づきますよね。

 

今回の新制度で、日本で暮らす人にとっても、日本という国にとっても、いい未来につながると嬉しいですね。

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