富山城址で出会う石のワザ
date:2022.12.05
こんにちは、清水です。
今回は、富山旅で出会った石のワザについて。
富山城址は、富山城のあとが公園になっていて、自由に散策できる場所。
お城には、普段の住宅ではなかなか出会わないような建造物があり、面白い発見が沢山ありました。
その中でも、庭園に造られた「延段(のべだん)」をご紹介します。
延段とは、石組の通路。庭の中の通り道ですね。
ご存知の方も多いと思いますが、共感住宅レイアウトはもともと外構の会社。
お庭や門などをデザインし、つくることにかけては、30年以上の歴史と経験があります。
純和風の庭園を造ることは少なくなりましたが、お庭関係の事はやっぱり見逃せないのです。
延段には、3つの様式があるそうです。
①真②行③草の3つで、「真」はかっちり切り出した石で組んだ道。
「草」は自然の石の丸みが生きる道です。
富山城址で目を引いたのは、真の延段。
和風庭園に流れる小川や、リズムよく植えられた木々の中を、幾何学模様の道が延びている。
そのバランス感がなんとも言えず良い物でした。
石の大きさと目地の幅の緩急も、研ぎ澄まされていて素敵です。
苔の色味がまた良いですね。
富山市は、幸田町からだと4時間ほど。
東海北陸自動車道を通れば、途中にひるがの高原などもあるので、
ゆったりとしたドライブも楽しめます。
富山湾のお魚もおいしいので、ぜひ遊びに行かれてはいかがでしょうか。