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耐震等級とは?木造2階建ての耐震性は?比較でチェックするポイント

date:2022.02.07

耐震等級アイキャッチ

こんにちは、共感住宅レイアウトの清水です。

新築するなら耐震性も気になるところ。「耐震等級」で比較することもありますよね。

木造でも耐震性は担保できるの?

耐震はハウスメーカーの方が得意だから、工務店の耐震性は心配……という方もいらっしゃると思います。

では、そもそも耐震等級とはなんでしょうか?

 

この記事では、新築時の耐震性を比較するときのチェックポイントをお伝えします。

耐震等級3にも種類がある事や、「相当」という言葉の意味、

そして安心できる家を建てるために是非使っていただきたい「耐震性を確認する方法」も記載します。

※以下お伝えするのは、木造2階建て住宅についての耐震等級についてです

目次
  1. そもそも耐震等級とは
    1)どれだけ耐えられるか
    2)耐震等級1でもOK?
  2. 耐震等級3には2種類ある
    1)異なる2つの根拠
    2)異なる耐震性
  3. 耐震等級3「相当」って?
    1)真面目な「相当」
    2)不安な「相当」
  4. 耐震性を確認する方法
  5. ●●工法って?
  6. まとめ

 

1.そもそも耐震等級とは

1)どれだけ耐えられるか

2000年に住宅性能表示制度が始まり、初めて「耐震等級」という考え方が出てきました。

2階建て以下の木造を建てるために必須の「仕様規定」に対して、それ以上の耐震性を分かりやすく示したのが耐震等級です。

 

耐震等級1は「数百年に1度程度発生する地震で倒壊・損傷しないように設計している」という証明です。

等級2ならその地震の1.25倍に耐えられ、等級3は等級1の1.5倍の地震力に耐えられる計算です。

 

建築基準法で要求されているレベル=耐震等級1を満たしていれば、木造2階建ての家を建てることが出来ます。

 

2)耐震等級1でもOK?

「家を建ててOKなら、耐震等級1でも良いの?」

そうとは言い切れません。

等級1でも法律上は住宅を建築可能ですが、そこに住んでいる時に命や財産を守れる保証はありません。

 

実際、2016年に起こった最大震度7の熊本地震では、耐震等級の低いものほど損傷や倒壊の割合が多くなっていました。

熊本地震は大きな揺れが2回襲った災害です。

「数百年に1度程度発生する地震で倒壊・損傷しないように設計している」家でも、それが2度起こると耐えられない可能性はあります。

 

家が損傷・倒壊するとまた新たに家を用意しなければなりません。

新築に数百万円プラスして耐震を上げる方が、長い目で見たときにコストを抑えるのです。

耐震等級は3が必須

 

 

2.耐震等級3には2種類ある

家を建てるならぜひ満たしたい耐震等級3ですが、2つの異なる耐震性があります。

「同じ等級3に2種類あるって、どういうこと?」私も初めは意味が分かりませんでした。

 

1)異なる2つの根拠

耐震性は、計算によって出た数値で測ります。

この計算方法が2つあり、どちらの計算結果でも耐震等級が取得できるようになっています。

 

「住宅品質確保促進法(ヒンカクホウ)に基づいた計算」と「許容応力度(キョヨウオウリョクド)による計算」の2種類です。

品確法の計算は、簡易計算ともいわれます。

許容応力度による計算というのが、いわゆる構造計算です。

耐震等級3の根拠には
2つの計算方法がある

 

2)異なる耐震性

どちらの計算方法でも同じだけの耐震性が担保されていればいいのですが、そうではないのが実際です。

品確法の簡易計算による耐震等級3は、許容応力度計算の耐震等級2と同じくらいの耐震性です。

同じ耐震等級3でも、実際は等級が異なるほど耐震性が違う、ということです。

 

品確法の簡易計算で等級3を取るのは手間が少ないので、多くの会社が簡易な等級3なのが現状。

日々を安心して暮らせるように、いざという時も本当に命と財産と生活を守れるように、許容応力度計算を覚えておきたいです。

許容応力度計算による
耐震等級3を目指そう

 

3.耐震等級3「相当」って?

耐震等級に関する情報で等級3「相当」という言葉が聞かれます。

これにも2タイプあると知っておくと、住宅会社探しや検討に役立ちます。

 

1)真面目な「相当」

耐震等級を取るには、①計算をする②計算結果を提出して申請する必要があります。

計算で耐震性を確認していても『申請していないから「相当」と言っておこう』という真面目な会社もあるのです。

 

2)不安な「相当」

一方で、きちんと計算をしていなくても、壁量などから検討をつけて『等級3「相当」だろう』という不安なパターンもあります。

 

耐震等級3「相当」に気をつけて!という声も聞かれますが、本当に気を付けたいのは根拠の部分。

言葉の根拠まで探るのは骨が折れることもありますが、家族の幸せを守る家づくりの事ですから、慎重になって損なことはないかと思います。

 

 

4.耐震性を確認する方法

耐震性を確認するには、等級の数字だけを見ていれば安心……ではないことをお伝えしてきました。

では、どうすれば暮らしをきちんと守ってくれる耐震性を確認できるのでしょうか。

 

覚えたい言葉は1つだけ、「許容応力度(キョヨウオウリョクド)計算」です。

営業の方に聞いたり、HPやSNSで調べて、許容応力度計算をしているか確認しましょう。

 

耐震等級が3であっても品確法の計算では不安が残ります。

「構造計算していますよ」「許容応力度に基づいていますよ」と教えてくれる住宅会社を選ぶのがおすすめです。

「許容応力度」
で尋ねてみる

 

 

 

5.●●工法って?

「●●工法を採用だから地震にも安心」といった言葉を目にすることがあります。

これは、耐震性に焦点を当てた商品のひとつです。

どんな事をして耐震性を確保しているのかが分かりやすいので、この商品を取り入れている家には安心感があります。

 

大事なのは、「●●工法」を採用していなくてもきちんと許容応力度計算に基づいた家づくりをしている事。

工法を採用した家でないとダメという事はありません。

 

6.まとめ

以上、耐震等級とその確認方法についてお伝えしました。

 

新築するときは、許容応力度計算での耐震等級3が必須です。

いつ来るかわからない地震にもおびえず暮らせること。

地震がきても家にいれば安心できて、地震後も日々の生活を続けていけること。

これらが、私達が工務店として地域とそこで暮らすご家族に貢献出来ることです。

 

デザイン性を素敵に保ったまま、耐震等級3は確保できます。

レイアウトの新築は全棟許容応力度計算での耐震等級3を担保しているので、ご安心ください。

共感住宅レイアウトの清水がお伝えしました。

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