福井恐竜博物館:外観編
date:2023.11.24
共感住宅レイアウトではデザイン力をつけるために、
「美術館やビルなどの建築物を見に行きましょう」と言われます。
人は過去から経験した物でしか創造することはできないから。
そんな理由と、恐竜好きの子供も楽しめるかなと、
黒川紀章さんの設計した福井県立恐竜博物館に行くことにしました。
福井県立恐竜博物館は、世界三大恐竜博物館のひとつ。
2000年7月14日に開館し、2023年7月14日にリニューアルオープンしています。
しかし、黒川紀章さんは2007年に永眠されていますので、
どんな風にリニューアルされているか気になっていました。
博物館に到着した時に目に入ってくる印象が全く違い、
視覚的に見える規模が大きくなった分、期待感がアップします。
開館当時からあった本館の「大タマゴ」よりエントランスに近い場所に、
同じような円体の新館「小タマゴ」が鎮座していました。
すごい迫力のあるサイズ感なのに、以前から増築を計画していた?と感じる一体感。
黒川紀章さんの「思想」を受け継いでいるから出来る事なのでしょうね。
この「小タマゴ」の上には、スロープがあり屋上広場へ上がれます。
屋上広場から見る「タマゴ」は、正面から見る印象と違い、
山々の合間に、恐竜のタマゴが「ぽん」と産み落とされたようです。
こんな大きな建築物なのに、自然の景観に存在してても嫌じゃない。
数億年前に恐竜が生きていたことを、景観の中で表現しているように感じました。
大量の雪が降っても積もらないような工夫がされているそうです。
もし、黒川紀章さんが生きていたら、いっぱい話を聞いてみたいな。
共感住宅レイアウトの加納でした。