人は暑さに耐えられない
date:2023.10.27
こんにちは、清水です。
今年の夏は暑かったですね。
猛暑の日数も多かったように感じます。
実際、35℃を超える猛暑日や、30℃を超える真夏日は増えているようですね。
こちらの気象庁のページでは、猛暑日や真夏日の「年間日数の変化」をグラフで確認できます。
猛暑日が数十年の間に増えているのが分かります。
ところで、ヒトは寒さにはけっこう強い生き物です。
もちろん、寒さは多くの疾病の原因になりますし、断熱改修でアレルギー症状が改善したという結果もある事から
寒さは健康の大敵なことに変わりはありません。
→家を暖かくすることで健康になる
ですが、例えば服を着こんだり、身体が震えて発熱したり、そういった対応が取れる生き物なのだそうです。
写真:www.pakutaso.com
対して、暑さにあまり対応できません。
暑くなってくると、服を脱いだり活動をとめて、熱をつくらないようにします。
その先は汗が出てくるのですが、汗を出し過ぎると脱水になり、危険な状態になってしまいます。
寒い時の震えと違い、汗は背水の陣なのですね。
こちらの論文によると、暑さに順応できる生き物に進化するには、かなりの年月がかかることまで述べられています。
→ヒトの高温適応 森本 武利
大変興味深い話なので、電車待ちなどのお時間で読んでみてください。
家づくりでは、冬対策も大事だけれど、夏対策も見逃せない。
それが常識になっていくかもしれません。
共感住宅レイアウトではもちろん「冬も夏も一年中快適」を掲げて設計を行っていますから、
私達と一緒に家づくりをしてくださるご家族はご安心くださいね。
・家は50年~の長期スパンで考える
・季節の変化、温湿度の変化に対応できるか
・家の機能を遠慮なく使える仕組みにしておく(お金がかかり過ぎない)
こういったことを忘れずに、これからも家づくりをしていかないといけないなぁと感じた夏でした。